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入稿データ製作のポイント
~品質編

色と濃度

CMYK指定

色の指定は原則CMYKの4色指定で行ってください。Microsoft® Word®などRGB3色指定のみ可能なソフトウェアをご使用の場合、当方のプリントシステムにて成り行きでRGB→CMYKの変換が為されます。予めご了承下さい。

CMYK値の総量

インク総使用量GCRの例

CMYKでの色指定は、4色の総量が目安として200パーセントを超えないように調整して下さい (※注1) 。いわゆる「総インク使用量の制限」ですが、当社で使用しているようなオンデマンド・プリンター(トナーを使用)でも効力があります。
 プロセスインクと異なり、4色総量400パーセントでもオフセットの場合の印刷トラブルとまでは行きませんが、トナーの盛り上がりや、色むら、黒つぶれなど品質を劣化させる要因となっています。 特に写真画像など、髪の毛の黒い部分は簡単に黒つぶれしますので、ご注意下さい。

※注1 使用している機材メーカーなどの指標ではありません。あくまでも当社での使用感においての目安です。プリントできない訳ではありません。

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角丸加工

柔らかいイメージを出す特殊断裁

角丸名刺のサンプル R6図解

角丸加工は図のように名刺の四辺の角を円弧状に切り落とすものです。通常の名刺よりもやわらかいイメージになる為、女性の方の名刺に良く用いられます。また、3号(49mm×85mm)サイズ断裁 (※注2) と組み合わせて利用される場合が多くあります。
 現在、ご利用頂ける角丸加工は半径6mmの円弧状の切り落としのみとなっております。これは、設備されているカッター刃の仕様ですので、半径6mm以外の角丸切り落としについては、当面対応することができません。
 角丸加工の料金については、価格表をご参照下さい。

※注2 3号(49mm×85mm)は手動断裁の為、変形断裁料金が必要です。

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断裁誤差・印字誤差

プリンタ精度と品質目標

左右誤差に厳しいデザイン

ご入稿頂くデザインと実際にプリントされた名刺との間には多少の誤差が生じます。プリントの設定や断裁時の作業にミスが全く無い場合でも、そもそも使用しているプリント機材のメーカー精度保証が約1mm程度となっている為、単純にプリントしただけでは誤差が生じてしまいます。※注3
 その為、作業自体の精度目標は品質限度より高く設定する必要があり、名刺断裁サイズの誤差を0.2mm以内、左右断裁誤差を0.5mm以内、上下断裁誤差を0.7mm以内、プリントサイズの誤差を0.1mm以内、プリント斜行による傾きを1度以内、表裏誤差(ズレ)を上下左右0.8mm以内を目安として設定し、幾つかの工夫を加えて作業を行います。
 特に図のような名刺デザインの時には、断裁・プリント誤差がはっきりと現れてしまいますので、断裁の容易なデザインを作業する時から、調整を怠らず精度を高める工夫をする必要があります。

※注3 当社品質規格上の限度としては、メーカーの印字精度を根拠に、上下左右の誤差(ズレ)を1mm以内、表裏の誤差(ズレ)を2mm以内と設定致しております。もし、お手元に届きました製品に、この限度を超える誤差のある場合、不良品として交換をご請求下さい
 また、どうしても上下左右の誤差や表裏のズレに妥協できないデザインがおありの場合、事前にご相談頂けますと裁断を手作業(別料金)にするなど対策をご提案できます。

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文字・フォント

アウトライン化とOpenTypeフォント

フォントのアウトライン化

フォントをアウトライン化することで、データ受け渡しのトラブルは回避できます。しかしながら、出力するプリンタ及びRIPの仕様などにより、フォントで直にプリントする場合に比べて、アウトライン化した場合の品質が劣ることがあります。
 例えば、あるポストスクリプトタイプのプリンターの場合、印字最高解像度が2400dpiであるにも関わらず図画のラスタイズは600dpi以下という仕様になっています。これは、最終的にディザ処理など2値化する都合から、ライスタイズ自体を最高解像度としてもそれ自体は過剰品質で、実際の印字品質には影響を与えない為です。
 フォントがアウトライン化されると図画扱いとなり、階調データとして処理されますので、この場合、プリンタの最高解像度が2400dpiであるにも関わらず、解像度600dpiの品質となります。
 一方、このポストスクリプトタイプのプリンタには高解像度フォントを設備することが可能で、編集端末側と同じフォントがあるという前提にて、黒ベタ文字では2400dpiの高解像度出力が可能です。
 しかしながら、実際的にはデザインされる側と、当社など出力する側とで同じポストスクリプトフォントを設備することは至難です。そこで当社では、高解像度ポストスクリプトフォントと同様にプリンタの最高解像度にてプリント可能なOpenTypeをこれらの文字出力解像度対策としてサポートしています。※注4文字の高解像度出力をご希望のお客様、または小さい文字をクッキリと表示したいなどご要望のお客様はご相談下さい。

※注4 現在サポート致しておりますOpenType書体は、ダイナコムウェア株式会社の「DynaFont OpenType150 Standard + 欧文1990」です。搭載書体などにつきましては、ダイナコムウェア社のホームページ(http://www.dynacw.co.jp/)をご参照下さい。

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イメージ品質とデータ量

ドロー(線画)データとビットマップ(画像)データ

ドローによるイラスト

イメージのデータには、ドローデータとビットマップデータがあります。ドローデータは線と図形などで構成され、ビットマップデータは点で構成されます。
 一般にCGを中心としたイラストなどにドローデータ、写真にビットマップデータが用いられます。フォント(書体)も、ドローデータの一種です。ドローデータはベクトルにより値が保持される為、拡大・縮小による品質の劣化が小さく、編集時点でのディスプレイへの低解像度描画から、印刷・プリントなどの高解像度描画まで一貫して利用することが出来ます。
 プリンタにて印字される時点では、何れの形式のデータもRIP (※注) により、プリンタの解像度に応じて、ビットマップ化されます。

※注1 ラスターイメージプロセッサの略。フォントや線・図形命令をビットマップ化する。ビットマップデータの拡大・縮小処理も含む。

ビットマップ(写真)データの品質保持

ビットマップの写真

ドローデータは、割付サイズの変更など編集時点、高解像度プリンタなどへの出力時点、何れにおいても品質が劣化しないのですが、ビットマップデータはそのような訳にいきません。
 「大は小を兼ねる」にて、どの時点にても必要以上のデータ量を満たせれば、品質の劣化はありませんが、あまり大きなデータでは、編集や管理が大変です。
 ここでは、現在の当社出力機にて十分なデータ量を簡略に考えてみたいと思います。 プリンタ自体は、リアル2400dpiおよびトナーの階調表現が可能ですから比較的高解像度ですが、実際にはその前段階にてRIP (※注による処理が行なわれ、その対象解像度が600dpiとなっています。 そうすると、最大で600dpiにて十分であり、逆にそれ以上大きなデータは全く意味がありません。
 別の観点からは、約2400dpi程度の出力機ですとディザによりスクリーン約175線程度の品質をシミュレートしていると考えられますので、経験値としてその倍である350dpi程度の入力が望ましいと考えられます。
 よって、入稿されるデータは350dpi~600dpi程度のデータ量が望ましいと言えます。

 dpiは厳密にはデータ量を指していません。1インチ当たりのドット(点の)数を表している為、350dpiという時は割付サイズ(大きさ)によってデータ量が変わります。

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印刷面のテカリ

定着オイルと用紙、印字濃度

ディザによる濃度表現

当社の主力出力機(レーザープリンタ)は、トナーをオイル定着します。一般にオンデマンド定着と言われる乾式の定着に比べてオイル定着の方が印字面の耐久性や品質に優れています。しかしながら、一部のお客様にはこのオイル定着独特の「テカリ」を嫌う方もいらっしゃいます。
 まず、この「テカリ」を気にされる部分のほとんどが黒ベタ文字の部分であることから、文字品質とも関連し、文字に限って記述致します。オイル定着独特の「テカリ」を低減する方法は幾つか御座いますが、入稿データ制作時に考慮して頂きたいのは、「用紙の選択」と「文字色の濃度」です。
 「用紙の選択」につきましては、ノンコートのケント/上質紙を中心にご検討頂くにつきます。表面に白色顔料などを塗布してあるコート紙は、定着オイルがコートの表層にオーバーコートされる為、コートの「テカリ」が更に強くなります。写真やイラストは鮮やかになってかえって良いのですが...。一方、ノンコートの上質紙/ケント紙では、定着オイルは相当量が紙自体に吸収されます。この為、コート紙に比べてテカリ難いと言えます。
 次に「文字色の濃度」ですが、通常の黒文字(K100%)のところを、K100%⇒K85%などに濃度を落とすことにより、「テカリ」を低減できます。又、4Cプリントのデータであれば、K100%⇒C20%・M20%・Y20%・K10%など4色に黒を割り振るのも低減効果があります。もっとも、4色に割り振った場合、グレーバランスの偏りから完全な黒に見えない場合もありますが。
 文字濃度調整は「テカリ」を低減できますが、一方で文字品質に影響が出ます。大きなポイントの文字は影響が少ないのですが、小さなポイントの文字はあまり濃度を下げると「カスレ」のように見えてしまいます。これは、ベタ(100%)⇒階調データとすることにより、RIPでの処理方法が変わり、2値化処理(ディザ/スクリーン)の対象となる為、特に輪郭部分の精度が落ちる為です。

ドライインクと業務用インクジェット

現在当社では品質の観点からレーザープリンタを主力としております。しかしながら、前述の「テカリ」対策に見られるように、レーザー出力以外のオンデマンドプリント方法が要求されることもあります。
 お客様のご要望に応じて、別種のレーザープリンタ(モノクロ文字出力であれば、TRUETYPEフォントでの高解像度出力が可能で、文字のテカリも無いドライインクを使用)、又は業務用インクジェット機(使用用紙は限られますがそれなりの価格対効果の得られる)などによる出力も行うことができます。ご相談下さい。

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